個人情報を収集?恐怖のスパイウェア!
スパイウェア(Spyware)とは、使用しているパソコンに潜み、そのパソコンからさまざまな情報を収集し、スパイウェアを仕掛けた相手へ自動的に送信してしまうソフトウェアです。
スパイの名前からわかるように、通常はそのパソコンユーザが意図しない情報収集と送信が行われた場合にスパイウェアと呼びます。
スパイウェアの活動内容
代表的な活動として、以下のようなことを行います。
- キーボード・マウスからの入力の記録と送信
- Webブラウザーの閲覧履歴の送信
そのほか以下のような活動もスパイウェアに含まれます。
- コンピュータ内にどのようなファイルがあるかを検索してリストやファイルそのものを転送する
- 広告を送り付けて画面に共生的に表示する(アドウェアとも呼びます)
- Webブラウザーを使用中に、ユーザーが意図しない特定のサイトを強制的に表示させる(ブラウザハイジャッカー)
- ユーザーの意図しないプログラムなどをダウンロードして保存したりインストールする(ダウンローダ)
- 何の問題も無いのに重大な問題があると偽のメッセージを表示し、セキュリティソフトの購入を要求する
スパイウェアか否かの境界
多くの無料のソフトウェアでは、ポップアップ広告やソフトウェアの画面上に広告欄があり、そこに広告を配信するものもあります。またユーザーに有用 な機能は提供しているものの、そのソフトを利用した際の行動の記録をユーザーの個人情報と併せて広告会社等に送信するソフトもあります。
これらの活動内容に関して、インストール時などに十分な説明があり、了解の上で利用していればスパイウェアとは呼べなくなってしまうのが一般的であるため、インストール時の注意事項を十分確認し何を行っているのか理解する必要があります。
スパイウェアのそのほかの問題
スパイウェアの主な目的はパソコン内の情報や操作などの送信ですが、中にはパソコンの設定を勝手に変えてしまうものがあります。これにより、動作が重たくなったりパソコンが動かなくなってしまう場合もあります。
たとえば、Webブラウザーが最初に表示するホームページや検索エンジンを変更したり、不要な機能追加を行ったりします。 これらは巧妙に設定されているものもあり、元の設定に戻すことが困難なものもあります。
スパイウェアもパソコン本体に悪影響を与えたり、個人情報が盗まれるなどさまざまな危害を加える可能性があるため、被害にあわないようにするためにはWindowsの標準機能や個人の注意では防げないためセキュリティソフトでパソコンを守る必要があります。